二川ふれあい地域づくり委員会

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『先輩の意思を次世代へ』遠藤正明さん(種地区)

遠藤正明さん(種)

田根神社の麓に、二川生まれで二川育ちの遠藤さんを訪ねた。

昭和15 年に生を受け、精錬小学校を卒業後、落成したばかりの二川中学校へ入学。それまであまり話をすることもなかった維新小学校の皆ともすぐに仲良くなり、共に勉学・運動・遊びに励んだそうだ。

中学3 年の時、二川地域に大きな変化が訪れる。湯原ダムの湛水だ。父母の仕事の手伝いで、水没地区の近くに行っていた遠藤さん。不気味な音とともに家屋の板・草などが濁った水に浮いて、上流へ押し寄せてくる光景を、ただただ茫然と眺めたという。「今でも、そのときの一瞬が二川村閉村の歴史を物語り、また新しい歴史の出発の波音だったと思う」と語る。中学校卒業後は、田、畑、たばこ、薪出し、ジャージー牛飼育など、二川の里山の資源を活用したなりわいで精一杯生きてきた。

現在では、二川地域づくり委員会の会長を長年務めていて、二川にある素晴らしい「自然」を活用した地域づくりに邁進している。その強い意欲はどこから生まれるのかと問うと、「この二川で生きてきた先輩の意思を、わたしたちの代で終わりにしたくない」と。これまでの二川の暮らし・文化・風習をよく存じており、その知恵を次世代に授け、二川を今後も暮らしやすい元気な地域にしたいのだと、短い言葉の中から読み取ることができた。

最後に、土居分小菜(ダムに沈んだ地域で栽培されていたという伝説の菜っ葉)を栽培しているという畑に行って写真を一枚。素敵な笑顔には屈託がなく、これからの二川の活路を予見しているようだった。

この地域での「暮らし」が伝わるような記事をこれからも紹介していきます。

2017/11/13

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