蒜山自然再生協議会

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登山道周辺の持続的な生態系の保全

蒜山には、標高1000m級と低山ながら、蒜山三座や三平山など眺望景観の楽しめる登山者に人気の山があります。

しかし、多数の登山者が訪れて山を楽しむ一方で、登山の重要なインフラである登山道は、踏圧に起因して荒れ続けています。

もし放っておくと道が大きく陥没してしまうなど、登山道周辺の貴重な生態系を破壊してしまうことにつながります。

実際に日本百名山に数えられるような著名や山では、登山道が通行禁止になるなど、大きな問題になっています。



蒜山では、まだ顕著な悪影響は見られません。

しかし、登山を禁止にしない限り、今後も絶えず負荷をかけ続けていくことになるため、何も対策をしなければ、いつかは危機的状況になることが懸念されます。

そこで、当協議会では、登山道の荒廃が小さい今のうちに、登山道周辺の持続的な生態系の保全を目的に、継続的に登山道をメンテナンスする仕組みを整え、整備活動を進めていくことにチャレンジしています。



これまでは登山道の整備は、その地域の行政が中心であり、必要に応じて予算を獲得して業者に整備業務を発注して整備を行うやり方が一般的でした。

しかし、当協議会では、行政と連携しつつ、地元の自然環境に関心のある地域住民や、登山道を利用する登山者やトレイルランナーも受益者負担の観点から巻き込むなど、様々な主体が関われる新しい登山道整備の仕組み構築を模索しながら取り組んでいます。



また、その整備の論理や技法として、大雪山山守隊(代表 岡崎哲三氏)が用いる「近自然工法」を取り入れながら取り組んでいます。

<関連リンク>
大雪山山守隊HP
パンフレット「登山道を直す~近自然工法の考え方と技法~」の作成について(信越自然環境事務所)

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