蒜山自然再生協議会
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イベントレポート|初夏の草原ワークアウト2024 その③
2024.07.12
前回の記事はこちら
イベントレポート|初夏の草原ワークアウト2024 その②
<”ユウスゲ”に注意!>
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今回の草刈りで、1種類だけ、刈ってはいけない植物があります。
それは、写真の「ユウスゲ」という植物です。
その理由は、絶滅危惧種のフサヒゲルリカミキリの餌になるから。
フサヒゲルリカミキリはかなりの偏食家で、ユウスゲの葉しか食べないようです。
つまり、ユウスゲがないと、フサヒゲルリカミキリは生きていけないのです。
蒜山の草原ではユウスゲが減っていたようですが、苗の移植などを続けた結果、少しずつ株数が回復しているようです。
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ユウスゲの特徴は、以下の2点です。
・葉に縦線がある
・根元から扇形に開いている
蒜山の草原にたくさん生えているススキと似ていますが、根元が特徴的なので、すぐに見分けられます。
植物の知識のない私でも、3〜4回目撃すると見分けられるようになりました。
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ただ、ユウスゲがどこに生えているか分からない点が、今回の草刈りの難易度を少し上げています。
草を刈っていると、突然ユウスゲが現れて、間違えて刈ってしまうことも・・・。
また生えてくるとはいえ「ごめんなさい」と、自責の念に駆られます。
これを参加者全員がやってしまうとユウスゲがなくなってしまうので、事前に蒜山自然再生協議会のスタッフから「この辺りはユウスゲが生えています」と教えてもらえます。
そのエリアを刈るときは、特に注意しましょう。
私はユウスゲが多いエリアを刈るときは、以下のようにして刈りました。
①ユウスゲがあることに気づいた場合→ユウスゲの周囲の植物を慎重に刈り、ユウスゲを残す
②ユウスゲかどうかわからない植物がある場合→草刈りの手を止めて入念に確認する。わからなければ蒜山自然再生協議会のスタッフに聞く。
この方法で、間違えてユウスゲを刈ることがかなり減りました。
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ちなみに、ユウスゲは写真のような密集した植物の中に隠れている場合があります。
このような場面では「ユウスゲがあるかもしれない」と、”かもしれない草刈り”を心がけました。
時間をかけて少しずつ草を刈っていくと、ユウスゲが出てきても間違えて刈ることは減ります。
<3時間の成果>
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朝の9時から3時間続けて、かなりの面積を刈ることができました。
刈った場所は、ユウスゲだけが点々と残っていて、異質な風景となっていました。
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とはいえ、まだまだ草は生い茂っています。
「まだ刈りたいな」と思いつつも、草刈機の燃料と共に、私も燃料補給が必要になったので、お昼ご飯を食べて帰ることにしました。
<ひたすらに爽快な時間でした>
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私は草刈りという作業が好きで、時々やっています。
しかし、草原のような広大な面積を刈るという経験はありませんでした。
どこまで行っても草が生い茂っているような環境は、私のような”草刈り好き”にはたまりませんでした。
草原の草刈りは、草刈り好きにはぴったりのイベントだと思います。
ぜひ次回(2025年)の草刈りイベントに参加して、思う存分草を刈っていただければと思います。
さて、草刈りが終わると、次は翌年の山焼きに向けた「秋の防火帯作り」です。
次回は秋に草原を訪れて、作業の様子と共に、草原の変化をレポートしたいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
◆ライタープロフィール:藤本一志
真庭市交流定住センターのセンター長として、真庭市への移住サポートをしながら、個人で講演活動、Webライティング、農業などに取り組む。真庭市の暮らしや移住、観光情報を発信するブログ「真庭通信」を運営中。
イベントレポート|初夏の草原ワークアウト2024 その②
<”ユウスゲ”に注意!>
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今回の草刈りで、1種類だけ、刈ってはいけない植物があります。
それは、写真の「ユウスゲ」という植物です。
その理由は、絶滅危惧種のフサヒゲルリカミキリの餌になるから。
フサヒゲルリカミキリはかなりの偏食家で、ユウスゲの葉しか食べないようです。
つまり、ユウスゲがないと、フサヒゲルリカミキリは生きていけないのです。
蒜山の草原ではユウスゲが減っていたようですが、苗の移植などを続けた結果、少しずつ株数が回復しているようです。
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ユウスゲの特徴は、以下の2点です。
・葉に縦線がある
・根元から扇形に開いている
蒜山の草原にたくさん生えているススキと似ていますが、根元が特徴的なので、すぐに見分けられます。
植物の知識のない私でも、3〜4回目撃すると見分けられるようになりました。
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ただ、ユウスゲがどこに生えているか分からない点が、今回の草刈りの難易度を少し上げています。
草を刈っていると、突然ユウスゲが現れて、間違えて刈ってしまうことも・・・。
また生えてくるとはいえ「ごめんなさい」と、自責の念に駆られます。
これを参加者全員がやってしまうとユウスゲがなくなってしまうので、事前に蒜山自然再生協議会のスタッフから「この辺りはユウスゲが生えています」と教えてもらえます。
そのエリアを刈るときは、特に注意しましょう。
私はユウスゲが多いエリアを刈るときは、以下のようにして刈りました。
①ユウスゲがあることに気づいた場合→ユウスゲの周囲の植物を慎重に刈り、ユウスゲを残す
②ユウスゲかどうかわからない植物がある場合→草刈りの手を止めて入念に確認する。わからなければ蒜山自然再生協議会のスタッフに聞く。
この方法で、間違えてユウスゲを刈ることがかなり減りました。
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ちなみに、ユウスゲは写真のような密集した植物の中に隠れている場合があります。
このような場面では「ユウスゲがあるかもしれない」と、”かもしれない草刈り”を心がけました。
時間をかけて少しずつ草を刈っていくと、ユウスゲが出てきても間違えて刈ることは減ります。
<3時間の成果>
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朝の9時から3時間続けて、かなりの面積を刈ることができました。
刈った場所は、ユウスゲだけが点々と残っていて、異質な風景となっていました。
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とはいえ、まだまだ草は生い茂っています。
「まだ刈りたいな」と思いつつも、草刈機の燃料と共に、私も燃料補給が必要になったので、お昼ご飯を食べて帰ることにしました。
<ひたすらに爽快な時間でした>
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私は草刈りという作業が好きで、時々やっています。
しかし、草原のような広大な面積を刈るという経験はありませんでした。
どこまで行っても草が生い茂っているような環境は、私のような”草刈り好き”にはたまりませんでした。
草原の草刈りは、草刈り好きにはぴったりのイベントだと思います。
ぜひ次回(2025年)の草刈りイベントに参加して、思う存分草を刈っていただければと思います。
さて、草刈りが終わると、次は翌年の山焼きに向けた「秋の防火帯作り」です。
次回は秋に草原を訪れて、作業の様子と共に、草原の変化をレポートしたいと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
◆ライタープロフィール:藤本一志
真庭市交流定住センターのセンター長として、真庭市への移住サポートをしながら、個人で講演活動、Webライティング、農業などに取り組む。真庭市の暮らしや移住、観光情報を発信するブログ「真庭通信」を運営中。