蒜山自然再生協議会

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山焼き準備・茅刈り体験レポート②「山焼き準備:防火帯の草寄せ」

2024.12.25

<山焼き準備:防火帯の草寄せ>

午前中は山焼きの準備として、防火帯の草寄せを行いました。

防火帯とは、山焼きの火が燃え広がらないように草原と樹林など燃やしたくないものとの間に設けられる、帯状の領域のことです。

蒜山の草原では枯れ草や枯れ木などの燃えやすいものを取り除くことで、防火帯をつくります。


今回防火帯の草寄せを行ったのは、草原に入ってすぐの斜面。

傾斜の緩い斜面担当チーム・傾斜の急な斜面担当チームの2チームに分かれ、作業を行いました。

私は傾斜の急な斜面担当チームでした。


はしごを使って急斜面を登り、持ち場へ。
スパイクで斜面に張り付きながら、作業を始めます。

作業の進め方は以下のとおり。

①それぞれが熊手orフォークを持つ
②熊手3〜4名、フォーク1名が1班となる
③順に草を寄せていく


実際の様子は上の写真のとおりです。
写真の右から左へ、刈った草を寄せていきます。

草は事前に、蒜山自然再生協議会の方々が刈ってくれたようです。

急斜面で動き辛いため、なるべく持ち場から動かず、バトンを渡すように自分の隣の人へと草を寄せていきます


最後はフォークを持った人が、集まった草を防火帯の外まで持っていきます。

フォークでの作業は斜面横方向への移動が多いため、経験豊富な方が担当していました。

草を投げる時に、ファサーっと偏りなく投げると良いそうです。


このような作業を、斜面の下から上に向かってやっていきます。

転がり落ちてしまいそうな急斜面でしたが、スパイクのおかげで、慣れてくるとあまり気にせず作業できました。

また、ずっと動いているおかげで体が温まり、途中からは暑く感じるほどでした。

時々休憩をとりながら、ひたすら草を右から左に寄せていく。

時間の流れを忘れるほど没頭しており、気づけば作業開始から1時間が経過していました。


ふと、斜面の下を振り返ってみるとこのとおり。

草のある場所と草のない場所がはっきりと分かれ、防火帯が出来上がっていることがわかります。


図示すると、赤線の内側の領域が防火帯です。

この空間があることで、山焼きの火が燃え広がることを防げるのです。


最後は全員で斜面の上の草寄せ。
傾斜が緩くなったことで、作業は非常に楽でした。


最後にみんなで集合写真を撮って、防火帯の草寄せは終了。

ちなみに、今回私たちボランティアが行った草寄せは、山焼きエリアのほんの一部。

あとのエリアは地元の達人に頼むようです。

33名でやった何倍もの面積をたった数人でやるなんて…。

匠の技はすごい!

<お昼ごはん>

チェーン脱着場に戻ると、「ひるぜん焼そば好いとん会」の方が、ひるぜん焼きそばを準備してくれていました!

味噌だれの香りが食欲をそそる。

出来立て熱々で、作業終わりにはこれ以上ない一品です!

美味しすぎておかわりしちゃいました。

続きはコチラ
山焼き準備・茅刈り体験レポート③「茅刈り体験」

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