蒜山自然再生協議会

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山焼き準備・茅刈り体験レポート④「茅刈り体験」

2024.12.25


結論、稲刈りより全然大変。

稲と違って茅は不規則に生えており、真っ直ぐ生えているものもあれば途中で折れているものもあるため、どの茅を刈れば良いか、最初は迷いました。

茎も硬いので、力を込めてザクっと刈らないと、歯が立たないほど。

加えて2m近くの長さがあるため、刈った後に余計な草木を取り除く作業や、根本を揃える作業も一苦労でした。


とはいえ、総勢32名の勢いはすごいこと。

茅はあっという間に刈られていき、茅が生い茂っていた場所がどんどん開拓されていきました。

私も負けじと、茅をひたすら刈る。

一気にたくさんの茅を刈ろうとすると大変なので、慣れないうちは少ない量を刈るようにしました。

何度も何度もやっていると、次第に「鎌を引く時は一思いに引く」「無理なく抱えられる量を把握する」などのコツがわかってきました。


ある程度茅を刈ったら、結束器に刈った茅を乗せます。

結束器がいっぱいになったら、写真のように茅を束ねて、紐で結んでいきます。
紐を結ぶのは全部で3箇所。

束の上・真ん中・下です。

乾燥して茅の水分がなくなってしまうと束がバラバラになってしまうため、紐はかなりキツめに結ばなければなりません。

蒜山茅刈出荷組合の指導のもと、1人ひとり、作業を体験していきました。


あっという間に1時間が経過し、出来上がった茅は41束!

思った以上に難しい作業でしたが、普段の生活では体験することのできない、貴重な時間でした。

ちなみに、茅束の出荷規格や収穫量は以下の通り。
熟練者になると、1日で20束も収穫できてしまうようです!

私たちボランティアは32名で41束でしたが、これは熟練者2人の1日分。
現場でも体感しましたが、熟練者の技の精度とスピードは驚異的です。

【茅束の出荷規格・収穫量】
・高さ:2m~2.2m程度
・直径20cm
・出荷時の値段:1200円(税込)/束
・熟練者は20束/日ほど収穫可能
・1シーズン最大収穫量:746束(昨シーズン)


集合写真を撮って終了。

参加者がいる場所は、1時間前まで茅がびっしり生えていた場所です。
たった1時間でかなり開拓が進みました。


続きはコチラ
山焼き準備・茅刈り体験レポート⑤「全3回のボランティア活動に参加して」

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