蒜山自然再生協議会

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山焼き準備・茅刈り体験レポート⑤「全3回のボランティア活動に参加して」

2024.12.25

<全3回のボランティア活動に参加して>

4月の山焼き、6月の草刈り、11月の山焼き準備・茅刈り体験。

1年のうち、たった3回ではありますが、蒜山高原の草原再生活動に参加しました。

思えば、私が最初に蒜山の草原を訪れたのは2021年10月。

この時は背の低い草がどこまでも広がっていて、「岡山県にこんな美しい風景があるのか」と、驚きを感じていました。

草原の再生活動を知ったのはその後。

大学で環境について学んでいたので、頭の中では「草原は人の手が入らないと維持できない」と理解していました。


しかし、いざ現場での活動を体験してみると、頭で理解していることと実践することは「雲泥の差がある」と感じました。

果てしなく広がる自然を前にすると、人はちっぽけなものです。

一昔前までは日常的に草原を利用していたとはいえ、これほどまで広い面積を利用していたのは驚くべきことです。

それくらい、現代はライフスタイルや価値観が変わったということなのでしょう。

山焼きや茅刈りだけではありませんが、生活文化の継承や環境保全の取り組みは、一度途絶えてしまうと再現は難しくなります。

その意義を考え、昔に戻るのではなく、現代社会に適した形を模索しながら活動を続けていくことの大切さを、この1年で感じました。


蒜山の草原再生活動に、終わりはありません。

この活動が5年、10年と続くことで、少しずつ、草原は多様性を取り戻していくはず。

毎年参加すると、四季折々の変化だけでなく、植生の変化も楽しめるでしょう。

来年も、同様の活動が実施されます。

ぜひみなさんも活動に参加して、大自然の中で体を動かす爽快感を味わうとともに、はるか昔から紡がれてきた雄大な風景に癒されてください。

また、ひるぜん焼きそばをはじめとする蒜山の美味しいグルメや、蒜山・湯原の温泉など、真庭の魅力を味わってみてください。

この1年のレポートを読んで、「思い切って活動に行ってみよう!」と思っていただけると幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

◆リンク
山焼き準備・茅刈り体験レポート①「現代に適した草原へ」

◆ライタープロフィール:藤本一志
真庭市交流定住センターのセンター長として真庭市への移住サポートをしながら、環境に関する出前講座、Webライティング、農業などに取り組む。真庭市の暮らしや移住、観光情報を発信するブログ「真庭通信」を運営中。

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