真庭市地域おこし協力隊

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大畑良平(おおはた りょうへい)

2025年4月より真庭市地域おこし協力隊として着任しました大畑良平と申します。

出身は東京ですが、一度、岡山県北で暮らしていた経験があります。
親の介護の関係で関東に戻っておりましたが、この度改めて協力隊として戻ってくることができました。



私の協力隊の活動テーマは「レンジャー業務」です。

レンジャーというと、戦隊モノや消防のレスキュー部隊ようなイメージを持たれる方が多いかと思いますが、私が目指しているレンジャーはそれとは違います。

海外では国立公園に従事する職員たちのことを一律にレンジャーと呼びます

国立公園にもよりますが、巡視業務や維持監視業務、自然環境保全など様々なパートに分かれ国立公園の管理運営を行っています。

日本でも環境省が国立公園の管理を行っているため、環境省職員(自然保護管)のことをレンジャーと呼ぶ方もいます。

しかし実際には許可に携わる事務業務などが多く、現場にはなかなか足を運べないのが実情です。

そのためアクティブレンジャーという非常勤職員のレンジャーが配属されていますが、広大な国立公園に対し数名しか人員が配置されないため、蒜山など大山国立公園の端に位置するエリアには殆ど足を運ばれない地域になっているのが実情です。

これらの背景には国の違いによる国立公園の管理予算の違いや法的な違いなどもあり、簡単には変わらない問題ともいえます。

また、一部の民間団体やNPO、財団でも自然に携わる業務について、〇〇レンジャーという呼び名を独自に付けている組織もあります。

自然解説施設での管理運営や解説業務を行っている団体もあれば、巡視に特化した行政の非常勤レンジャーもいます。

しかし、これらはレンジャー業務の一部にすぎないとも言えます。



こうしたことから、日本ではレンジャーの定義はとても曖昧で、さまざまな団体の解釈でこの名称を用いているのが実情です。

レンジャーという仕事をまずは知ってもらう上では、これまでは一助になっていたのかもしれませんが、実はこれからレンジャーという業務を日本で仕事として確立していく上では再考が必要になっていると感じています。

私はレンジャーという職種を通して、地域の自然環境保全や地域活性につなげていきたいと考えています。

広大な管理地に極少の人員ではなく、できれば市町村レベルでそういったレンジャー人材が増えれば、結果として市町村の自然⇒都道府県の自然⇒国の自然と、小さく始め大きく自然を守れるのではと考えています。

いきなり国の仕組みを変えていくのは難しいですが、地域から変えていくという発想です。

そのため、地域おこし協力隊の任期中、まずは真庭市蒜山地域を中心にレンジャーの仕事しっかりと担い業務として確立していきたいと思っています。

具体的には、

・真庭市内(特に蒜山地域)での山地の巡視
・巡視の中で得られた情報(支障箇所・危険個所・自然情報)などを踏まえた対処(登山道整備・注意喚起)
・希少動植物のモニタリング
・自然の見どころ情報の発信
・地域での環境教育(学校や教育委員会と連携したイベント)

などを業務として計画しています。

山域でお会いすることもあるかと思いますが、その時はぜひお気軽にお声がけください。

また、登山道整備や学校イベントなどについてはSNSなども通して告知をしていければと思っていますので、その際にはぜひご参加ください。

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