蒜山自然再生協議会
【山焼き本番編①】美しい草原は大迫力の炎によって創られる! 蒜山高原の山焼きボランティア体験レポート②
2024.05.02
【事前準備編】美しい草原は大迫力の炎によって創られる! 蒜山高原の山焼きボランティア体験レポート① からの続き
<4/6|山焼き本番!!>
研修会から1ヶ月。
時間はあっという間に過ぎ、いよいよ山焼き本番を迎えました!
朝7時に家を出て、高速道路で蒜山高原へ。
7:50頃に集合場所に到着しました。
受付を済ませ、「いよいよ始まる!」という、ワクワクと不安が半々の状態で山焼きに臨みました!
<山焼きが始まるまで>
午前8時、スタッフによる事前説明が始まりました!
一連の説明の最後に「まずはご自身の安全を第一に行動してください」という言葉が。
「ここまで来たら覚悟を決めろ!」とビビる自分に言い聞かせる。
私たちボランティアは蒜山自然再生協議会のスタッフらが運転する車に分かれて乗車し、草原を目指しました。
草原に到着すると、まずはジェットシューターの講習を受けました。
ジェットシューターの中に入っている水は15〜20L。
「そんな重いもの背負って起伏の激しい草原を動き回れるの?」と不安でしたが、「重かったら少しだけ水を捨てても構いません」という説明があり、気が楽になりました。
ジェットシューターの使い方は簡単。
ハンドポンプを動かすだけで水を噴射できるうえに、発射口を調整することで、距離や噴射範囲を調整できます。
何回か使ってコツをつかみ、負担ない重さに調整し、着火の時を待ちます。
ちなみに、山焼きの服装はこんな感じ。
難燃性の服に加え、ヘルメット、ゴーグル、防塵マスク、タオルを身に付けます。
熱や煙から体を守るよう、肌を露出させていないのがポイントです。
首や耳もタオルで守ります。
左手に持っているのは着脱式のスパイクです。
<着火!>
午前9時すぎ、枯れ草広がる草原に、最初の炎が投下されました。
周囲の森林に飛び火しないよう、スタッフが慎重に火を着けていきます。
私たちボランティアは、枯れ草が燃える様子をしばらく見守った後、スタッフの指示に従って持ち場に散っていきました。
<山焼きの進め方>
ここで山焼きの進め方を説明します!
スタッフ・ボランティアは、以下の役割に分かれます。
・火付け役:ガスバーナーを持って枯れ草に火を付ける
・精鋭防火部隊:火付け役のすぐ後に付いて、火が燃え広がらないよう防火活動を行う
・防火部隊本体:所定の範囲外に燃え広がらないよう防火活動を行う
・鎮火確認部隊:最後尾に付けて、火が完全に消えているか確認を行う
※役割の名称は筆者が付けています。
山焼きは、上図左上の2つの黄色矢印に沿って、草原を挟み込むようにして進めます。
Aチームは斜面の上側を、Bチームは斜面を下りて国道沿いに進みながら枯れ草を燃やしていきます。
私はBチームの鎮火確認部隊に配属されました。
残り火を消して回る部隊なので「予想 より火に近づかなくてよさそう」と、少し気持ちが楽になりました。
ただし、Bチームは急斜面を下り、森の中や斜面になっている所を進んだり、川を渡ったりする、過酷なコースを進むチーム。
52名のボランティアの中でも、比較的体力に自信のある方々が選ばれていました。
私はマラソンをしているとはいえ、普段走っているのはアスファルトの上。
果たして、道なき道を進み、無事にゴールに辿り着けるのでしょうか?
<圧倒的な炎の迫力!>
着火からしばらくすると、火付け役・精鋭防火部隊を先頭に、徐々にボランティアが展開していきます。
Bチームのボランティアも、ぞろぞろと斜面を下り始めました。
最後尾の私もしばらく待った後、ボランティアリーダーの指示で進行。
「・・・ちょっと待って!この斜面下るの!?」
私の目の前に現れたのは、崖のような急斜面!
ボランティアはこの急斜面に等間隔に展開し、飛び火がないよう、火を監視します。
私は持ち場に向けて、恐る恐る足を踏み出していきます。
斜面を少し下った場所で待機。
完全に火が消えたことを確認したら、前方の部隊の進み具合を見て前に進みます。
今回はかなり慎重に火を付けていたため、しばらくの間、最初の持ち場で待機していました。
すると、「バキバキ」という凄まじい音が!!
見ると、5メートルを越えようかという炎が、激しい音を立てて、すごいスピードで枯れ草を焼き尽くしています!!
焚き火の「パチパチ」という、優しい音ではありません。
思わず足がすくんでしまいそうな、逃げたくなるような轟音です。
燃え広がるスピードも「人の足では逃げられないのでは」と感じるほど速い!
「だから事前説明で安全第一と繰り返し言われていたのか」と、その炎を見て感じました。
初心者の私がビビっている一方で、何度も参加されている方は「キタキタ!」と、少し興奮気味。
「順調な証拠なんだろうな」と、その一言が私の気持ちを楽にしてくれました。
【山焼き本番編②】美しい草原は大迫力の炎によって創られる! 蒜山高原の山焼きボランティア体験レポート③ に続く
<4/6|山焼き本番!!>
研修会から1ヶ月。
時間はあっという間に過ぎ、いよいよ山焼き本番を迎えました!
朝7時に家を出て、高速道路で蒜山高原へ。
7:50頃に集合場所に到着しました。
受付を済ませ、「いよいよ始まる!」という、ワクワクと不安が半々の状態で山焼きに臨みました!
<山焼きが始まるまで>
午前8時、スタッフによる事前説明が始まりました!
一連の説明の最後に「まずはご自身の安全を第一に行動してください」という言葉が。
「ここまで来たら覚悟を決めろ!」とビビる自分に言い聞かせる。
私たちボランティアは蒜山自然再生協議会のスタッフらが運転する車に分かれて乗車し、草原を目指しました。
草原に到着すると、まずはジェットシューターの講習を受けました。
ジェットシューターの中に入っている水は15〜20L。
「そんな重いもの背負って起伏の激しい草原を動き回れるの?」と不安でしたが、「重かったら少しだけ水を捨てても構いません」という説明があり、気が楽になりました。
ジェットシューターの使い方は簡単。
ハンドポンプを動かすだけで水を噴射できるうえに、発射口を調整することで、距離や噴射範囲を調整できます。
何回か使ってコツをつかみ、負担ない重さに調整し、着火の時を待ちます。
ちなみに、山焼きの服装はこんな感じ。
難燃性の服に加え、ヘルメット、ゴーグル、防塵マスク、タオルを身に付けます。
熱や煙から体を守るよう、肌を露出させていないのがポイントです。
首や耳もタオルで守ります。
左手に持っているのは着脱式のスパイクです。
<着火!>
午前9時すぎ、枯れ草広がる草原に、最初の炎が投下されました。
周囲の森林に飛び火しないよう、スタッフが慎重に火を着けていきます。
私たちボランティアは、枯れ草が燃える様子をしばらく見守った後、スタッフの指示に従って持ち場に散っていきました。
<山焼きの進め方>
ここで山焼きの進め方を説明します!
スタッフ・ボランティアは、以下の役割に分かれます。
・火付け役:ガスバーナーを持って枯れ草に火を付ける
・精鋭防火部隊:火付け役のすぐ後に付いて、火が燃え広がらないよう防火活動を行う
・防火部隊本体:所定の範囲外に燃え広がらないよう防火活動を行う
・鎮火確認部隊:最後尾に付けて、火が完全に消えているか確認を行う
※役割の名称は筆者が付けています。
山焼きは、上図左上の2つの黄色矢印に沿って、草原を挟み込むようにして進めます。
Aチームは斜面の上側を、Bチームは斜面を下りて国道沿いに進みながら枯れ草を燃やしていきます。
私はBチームの鎮火確認部隊に配属されました。
残り火を消して回る部隊なので「予想 より火に近づかなくてよさそう」と、少し気持ちが楽になりました。
ただし、Bチームは急斜面を下り、森の中や斜面になっている所を進んだり、川を渡ったりする、過酷なコースを進むチーム。
52名のボランティアの中でも、比較的体力に自信のある方々が選ばれていました。
私はマラソンをしているとはいえ、普段走っているのはアスファルトの上。
果たして、道なき道を進み、無事にゴールに辿り着けるのでしょうか?
<圧倒的な炎の迫力!>
着火からしばらくすると、火付け役・精鋭防火部隊を先頭に、徐々にボランティアが展開していきます。
Bチームのボランティアも、ぞろぞろと斜面を下り始めました。
最後尾の私もしばらく待った後、ボランティアリーダーの指示で進行。
「・・・ちょっと待って!この斜面下るの!?」
私の目の前に現れたのは、崖のような急斜面!
ボランティアはこの急斜面に等間隔に展開し、飛び火がないよう、火を監視します。
私は持ち場に向けて、恐る恐る足を踏み出していきます。
斜面を少し下った場所で待機。
完全に火が消えたことを確認したら、前方の部隊の進み具合を見て前に進みます。
今回はかなり慎重に火を付けていたため、しばらくの間、最初の持ち場で待機していました。
すると、「バキバキ」という凄まじい音が!!
見ると、5メートルを越えようかという炎が、激しい音を立てて、すごいスピードで枯れ草を焼き尽くしています!!
焚き火の「パチパチ」という、優しい音ではありません。
思わず足がすくんでしまいそうな、逃げたくなるような轟音です。
燃え広がるスピードも「人の足では逃げられないのでは」と感じるほど速い!
「だから事前説明で安全第一と繰り返し言われていたのか」と、その炎を見て感じました。
初心者の私がビビっている一方で、何度も参加されている方は「キタキタ!」と、少し興奮気味。
「順調な証拠なんだろうな」と、その一言が私の気持ちを楽にしてくれました。
【山焼き本番編②】美しい草原は大迫力の炎によって創られる! 蒜山高原の山焼きボランティア体験レポート③ に続く