蒜山自然再生協議会

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【山焼き本番編②】美しい草原は大迫力の炎によって創られる! 蒜山高原の山焼きボランティア体験レポート③

2024.05.02

「【山焼き本番編①】美しい草原は大迫力の炎によって創られる! 蒜山高原の山焼きボランティア体験レポート②」から続く

<急斜面を下る!>


燃えるものがなくなると、炎は次第に小さくなっていきます。

煙が立っている所にはジェットシューターで水をかけ、完全に消火したことを確認しながら、私たち鎮火確認部隊は前に進みます。

国道に向けて、少しずつ斜面を下る。

初めは転がり落ちないか心配でしたが、スパイクを履いていると安定感が段違い。

すぐに斜面の下り方を覚え、当初の不安は消え去りました。

また、最も急な斜面では、事前にスタッフの方々がロープを用意していました。

最後尾の私はそのロープの回収を命じられたので、ロープなしで最急勾配の斜面を下りましたが、スパイクのおかげで無事に下りられました。


国道沿いを歩く!


国道に降り立つと、スパイクを外し、消え残りがないか確認しながら進みます。

平坦な道がこれほど歩きやすいとは!!

・・・しかし、平坦な部分ばかりではありません。

国道沿いに生えている木々に飛び火しないよう、場所によっては草原の中に入る必要があります。

草原内に入るときはスパイクを装着し、斜面を進みます。

「着脱式のスパイクを買っておいて良かった」と思いました。



残り火がないか、国道沿いを歩きながら消火活動。



木々が生えているところは国道から直接消火できないので、草原内に入る。



場所によっては森の中を進んだり、川を渡ったり、急斜面にへばり付くように進んだりする所もありました。



とはいえ、すでに国道に至るまでの急斜面、轟音を上げて燃える炎を見た私にとって、それらは全て、一種のアスレチックと化していました。

道なき道を進む、レンジャーのような感覚です。

途中ジェットシューターへの給水も行いながら、残り火を始末しつつ、前へと進む。



後半には、山焼き見学ツアーの参加者に手を振る余裕すら生まれました。

<無事終了!>



草原の大半が黒焦げになり、壮大な山焼きもいよいよ終盤。

ゴールである、Aチームとの合流地点を目指します。



ちなみに今年から国道を片側交互通行にして、参加者の安全に配慮して実施されました。

車を気にせず、防火活動に集中できたので、非常に助かりました。

また、仮設トイレも設置されるなど、ボランティアが活動しやすい設備が増えていました。



徐々に火も収まり、最終箇所の消火が確認できたところで・・・。

山焼き終了!

改めて振り返ると、すごい広さを焼いたんだと、達成感が満ち溢れてきました。

最初に感じていた不安は、ものの見事に消え去っていました。



最後にみんなで記念撮影。



チェーン脱着場に着いた後は、地元の飲食店に用意していただいた蒜山やきそばをいただきました。

お腹が空いていたので、あっという間に完食!

五臓六腑に染み渡る!

一緒に参加した知人と談笑し、スタッフにお礼を伝えた後、車で帰路へ。

途中湯原温泉に立ち寄って、活動の疲れを流して帰りました。


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「【山焼き追加編】美しい草原は大迫力の炎によって創られる! 蒜山高原の山焼きボランティア体験レポート④」に続く

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