横見神社
式内八社のうちの一社。背後に櫃ヶ山を拝む
横見神社 ―よこみじんじゃ―
横見神社は、社地域にある「式内八社」のうちの一社で、祭神は「大山津見命(おおやまつみのみこと)」といわれています。県社は2つ、二宮は5つの神を祀っており、この横見神社のみがひとつの神を祀っていることから、横見神社の神は昔から現在の場所にあり続けていることが確実視されています。
また、日本では古くから、山や巨岩・滝などを霊場として信仰していますが、横見神社は、社殿の後ろの延長線上にある櫃ヶ山、前の鳥居方面の霰ヶ山、横側の吾市山をひとつの場所で拝むことができる特別な位置にあります。集落から離れているため、他の神社と比べると変わった場所にあると思われるかもしれませんが、こうした理由で現在の場所にあり続けています。
社殿の背後には石積み遺構があります。このような遺構は、社地区ではこの横見神社と県社にしか残っていません。かつての式内社のあり方が、現状の形として場所も変わらず単独で残っているという意味で、大変貴重な遺構だと考えられています。
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