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審査結果 

「土地を結ぶ大御堂」正木桜さん(武庫川女子大学院 建築学研究科 景観建築学専攻)

大御堂ランドスケープイメージコンペ 審査結果
 

このたびは、大御堂ランドスケープイメージコンペに全国からご応募いただきありがとうございました。事前説明会には、41名(団体含む)の方がエントリーをされ、そのうち、計14作品(プロフェッショナル部門12点、アイデアスケッチ部門3点(1点両部門エントリー)をご応募いただきました。
厳正なる審査の結果、プロフェッショナル部門 最優秀賞1点、優秀賞2点、アイデアスケッチ部門最優秀賞1点を選考いたしました。
約800年前(創建当時)の大御堂の姿をイメージすること、という難しいテーマに対して、史実等を読み解いていただきながら、史実ではまだ明らかになっていない姿、また未来の姿をイメージいただき届けていただいたことに感謝申し上げます。
 
大御堂ランドスケープイメージコンペ実行委員会委員長 樋口基広(社地域振興協議会会長)
 
■審査結果
【プロフェッショナル部門】
最優秀賞 「土地を結ぶ大御堂」
正木 桜さん(武庫川女子大学院 建築学研究科 景観建築学専攻)

<講評>
山々の多様な植生、かんなつばの2本の木、寺ヶ市の寺院関係の役人の家、お堂の前の道、湿田など史実、歴史的見地や地域特性から読み解き、表現いただいている点が大変評価されました。田んぼの面積が大きく、基盤整備されているように見える点や、大御堂そのものの形態がわかりづらい点はありましたが、広い空間を描き、見る側を想像させるような作品であること、また、人物を配することで生活のシーンがきちんと書き込まれている点も評価され、最優秀賞に選ばれました。
 
優秀賞 「大御堂が繋ぐ社の未来-社の原風景を映す、未来の姿-」
OMAr(株式会社 地域計画建築研究所(アルパック))

<講評>
具体的にどう活用するのか、どう人が関わるのかということがしっかり描かれている点が評価されました。当時の姿が描かれているわけではない点をどう評価するか議論になりましたが、未来への新しい提案ということで、評価され優秀賞に選ばれました。
 
優秀賞 「悠久の時を超えて学ぶ」
坂本至さん(株式会社大林組)

<講評>
創建当初、大御堂は民衆に近い存在ではなかったと推測されますので、堂内ではなく外側で礼拝している様子などから、その距離感がうかがえる作品です。歴史空間からどう学ぶかをテーマに検討する中で、発見し、史実について明確でないところについても検討している様子が伝わる作品であることが評価され優秀賞に選ばれました。
 
【アイデア部門】
最優秀賞  「神と仏の融合」
龍谷大学政策学部服部ゼミナール

<講評>
しっかりよく考えられ、細かいところまで描いている様子がよくわかりました。
祭りの伝承がされている地域を見ると、神事と祭りが2つでワンセットとなっています。神事のみを残そうとすると廃れてしまい、神事を残すためにお祭りを人は考えたのだと思われますが、祭りだけとなってしまうと、イベント化して続かなくなります。今回、ご提案された作品では、神事と祭りがワンセットで描かれており、その点が表現されているという点が評価されました。
また、建物と景観風景を生かしているのは、人ではないかと考えられ、祈りもあり、労働もあり、色々なシーンが描かれている点も評価され最優秀賞に選ばれました。
無着色での提出でしたが、ぜひ、着色した作品を拝見させていただければと思います。
 
審査委員長
渋澤寿一(公益財団法人真庭エスパス文化振興財団 理事長、NPO法人共存の森ネットワーク 理事長)

 

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